2017年12月24日日曜日

『緑と水のひろば』№90に「清澄庭園の野鳥20年」が紹介されました

  
公益財団法人 東京都公園協会の広報誌『緑と水のひろば』最新号、№90WINTER 2018〕に、当会探鳥地のひとつ、清澄庭園(江東区清澄)の野鳥のようすが載りました。執筆者は、月例探鳥会担当者のひとりの遠藤源太さん。
遠藤さんは、ここ20年来の鳥のようすを写真やグラフで紹介しています。それによると、見られるのはふつうの野鳥ばかりですが、ユリカモメやアオサギ〔写真・川内博氏撮影〕、キンクロハジロ、ホシハジロ、カワセミなどの水鳥がまぢかに見られるのが特徴とのこと。実際、アオサギはびっくりするくらいすぐそばまで近づいてきます。また、かつては生息していなかったキツツキのなかまのコゲラが繁殖をはじめたそうです。
しかし、20年間の変化を見てみると、年間種類数は1996(平成8)年には最高45種見られていたのが、2013(平成25)年以降は約35種と10種くらい減っているとのこと。一方、年間個体数はユリカモメ飛来数の増減で大きく変化しますが、平均すれば約4000羽で、あまり変化していないとのことです。

清澄庭園は、緑地の少ない東京下町にあり、オアシス的な存在。ここでの月例探鳥会の記録は、日本野鳥の会東京から発行された『東京の野鳥たち~月例探鳥会7か所・20年間の記録~』のなかに収められていて、都市環境の変化を知るひとつのデータとして貴重なものです。

同園での探鳥会は、毎月第3土曜日の午後220分~430分ごろまで開かれていて、参加費200円〔保険・資料代、入園料は別途必要〕で、だれでも参加できます。興味ある方は、午後2時過ぎごろに、園入り口にお集まりください。双眼鏡をくびから下げた遠藤さんたちスタッフがお待ちしています。