2017年8月18日金曜日

外来ネコ問題研究会主催連続シンポジウムのご案内

  
             野鳥を狙うネコの図

シンポのチラシは以下のURLから

《 第5回 島のネコ問題-各地の事例に学ぶ- 奄美・御蔵・小笠原・沖縄.みんなで考えよう! ネコ問題と生態系そして人のこと!! 》

主催: 外来ネコ問題研究会
後援: 環境省自然環境局, 鹿児島県, 奄美市, 一般社団法人日本哺乳類学会, 日本鳥学会鳥類保護委員会, 奄美ネコ問題ネットワークACN[一般社団法人奄美猫部,NPO法人奄美野鳥の会,奄美哺乳類研究会], NPO法人徳之島虹の会, 一般社団法人御蔵島観光協会.
協力: 早稲田大学野生動物ゼミ 助成: 公財 自然保護助成基金(PNF

●日時:2017826日(土)12:30開場、13:00開演  18:00終了予定
●会場:早稲田大学 (早稲田キャンパス3号館601教室,収容人数207名).〒169-8050 新宿区西早稲田1-6-1
●交通: 地下鉄東京メトロ東西線早稲田駅から徒歩5;  JR山手線高田馬場駅前 都バス学02(学バス)  早大正門; 都電荒川線早稲田駅から徒歩5;  JRもしくは西武鉄道新宿線高田馬場駅から徒歩20
●内容:
1.シンポジウムの趣旨説明・司会 森林総合研究所 山田文雄
2.各地の事例報告(影響,対策,課題)
 1)奄美大島・徳之島における野生化したネコの問題  奄美野生動物研究所 塩野崎和美
 2) 奄美大島のネコ問題の実状と課題  奄美ネコ問題ネットワーク(ACN) 久野優子
 3)東京都の秘境 御蔵島: 出口がみえないノネコ問題  山階鳥類研究所  岡 奈理子
 4)小笠原のネコ対策 崖っぷちから脱した10年の取り組みと新たな挑戦 NPO法人小笠原自然文化研究所 佐々木哲朗
 5) ノネコがいないネコの島: 西表島からの現状報告 NPO法人どうぶつたちの病院沖縄 長嶺 隆
3.ネコ問題 どうしたら解決できる?〜間違った飼育はネコを不幸にする〜 NPO法人どうぶつたちの病院沖縄 長嶺 隆
4.全国に広がりを見せるネコ問題を法解釈学的に、また公共政策学的に総括する 神奈川大学法学部 諸坂佐利
5.コメンテーター 東京女子大学 石井信夫
 休憩
6.パネルディスカッション
連絡先・事務局:invasivecatrj@gmail.com
【外来ネコ問題研究会】https://invasivecatresearchjapan.blogspot.jp/


2017年8月14日月曜日

研究部8月例会・ビデオ作品鑑賞会を実施

  

連日の猛暑が噓のような涼しい曇り空の811日の午後5時。日本野鳥の会東京・研究部8月例会の議題として、会員の難波誠一さんのビデオ映像を1時間鑑賞しました〔写真〕。1997年~2014年の間に、東京一帯の探鳥地20か所で撮影された、珍鳥を中心とした55種の映像で、鳥の行動や鳴声などの記録を大事にされる同氏の姿勢から、図鑑や写真では読み取れなかったことがいくつも見つかりました。難波さんは、映写しながら、自分の観察や撮影時のようすなどを静かに語られました。

見終わったあと、印象に残ったシーンとして、参加した川内桂子さんからは「カラシラサギの採餌行動がコサギに似ているというのですがコサギよりも素早く見えました。今度コサギに出会ったらゆっくり観察して比べてみたくなりました。」、「アオシギがヤマシギと全く違う歩き方なのには驚きました。外見はそっくりでも、全く違うとは。」、「サンカノゴイはどこにいるかわからないので、居そうな場所に向けて長時間撮影をし、その後、早送りをして見ると不思議なことに見えてくるというのは面白かった」などが寄せられました。また、葛西臨海公園での探鳥から駆けつけた田久保晴孝さんは、「ウミネコばかりでもうシギ・チはいない」と寂しそうに語っていました。12羽の珍鳥でなくて、もっと広大な湿地回復で何千何万という渡り鳥を呼び戻す日本独自の地球規模のプロジェクトはないのでしょうか。

とりあえず、これまで撮られた過去の野鳥の記録・観察の蓄積などのレガシーを保存・保管し、有効な活用法を考えるための第一歩の試み。短時間に沢山の種を観察できる有意義なビデオ鑑賞でした。改めて、話題提供者の難波さんに感謝の拍手をお送りします。