2017年3月31日金曜日

東京都心部でのエナガの繁殖・真っ最中

           

  東京都心部の緑地でエナガが繁殖し始めて10年近くになります。これまで、明治神宮(渋谷区)や自然教育園(港区)、小石川植物園(文京区)での繁殖が確認されていますが、今年は小石川後楽園や六義園(いずれも文京区)のような日本庭園タイプの公園でもペアでの生息が観察されています。それも数つがい。“山の手”台地にはすっかり定着したようです。今後は、浜離宮庭園(中央区)や清澄庭園(台東区)などの“下町”の緑地に進出するのがいつか興味深いところです。もし、すでにそれらの場所で確認されている方がいましたら情報をお寄せください。

早春に繁殖するエナガはいま巣造りの真っ最中〔写真〕。なかには“桜の銘木”の木の股に毎日数千人の来園者に見られながら造巣をした夫婦もいました。しかし、数日後つぼ型の巣造り途中の巣が枝にぶら下がっていました。興味本位でカラスがちょっかいを出したのでしょうか。もっとも、しぶとい彼らは、また新しい巣を造って、数週間後にはかわいいヒナたちが生まれてくるでしょう。                 〔川内

0 件のコメント: