2016年7月15日金曜日

『自然教育園報告』第47号に「野鳥調査会」の記録が掲載されました

           



 JR目黒駅から近いためか“めぐろの自然教育園”として親しまれていますが、所在地は港区白金台。おしゃれな“シロガネーゼ”の地に広がる緑地は、古くはオシドリの池、近年はカワセミの営巣地としても有名です。1949(昭和24)年に文部省に移管され、「国立自然自然教育園」として一般開放されました。園内では継続的に動植物の調査が行われ、1969(昭和44)年度から『自然教育園報告』が年報として出されています。

その第47号に、当会研究部と都市鳥研究会の共同で行った「野鳥調査会」の調査結果が掲載されました。タイトルは「自然教育園における2010年代前半の生息鳥類について」で、201211月~201510月までの3年間における月1回のセンサス調査の結果を主体にまとめてあります。奇数月のセンサス調査は、日本野鳥の会東京の会員にも呼びかけ、参加してもらいました。

出現鳥類は外来種も含めて112857種で、個体数は平均約20000羽/年。この間の特徴的な変化は、エナガ〔写真・川内 博氏撮影〕の定着と繁殖。とくに2014年春には竹やぶに造った巣も発見され、11羽の巣立ち雛も撮影されました。こんな小さい空間に11羽の雛と親鳥が一緒に入れるものかと巣を見た人は皆驚いていました。

※この記録の別刷りを希望の方は、PDF版をメールでお送りします。研究部・野鳥調査会あてメールください。また、下記にアクセスすると、バックナンバーを含め『自然教育園報告報告』を読むことができます。
http://www.kahaku.go.jp/research/publication/meguro.html〔国立科学博物館〕

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