2015年6月26日金曜日

調査継続中!ウグイスの東京23区進出・練馬区石神井公園で

  

ウグイスが東京平地部に徐々に繁殖分布を広げています。現在その状況を調べていることは本ブログ56日付でもお知らせしています。
これまでは、小金井市や府中市、調布市、西東京市などからその報が伝えられていますが、この624日に、東京23区内の練馬区石神井公園でその姿が確認されました。〔写真・瀬戸 敦氏撮影〕

繁殖等については、現時点では不明のようですが、繁殖期の23区内での記録はまだきわめて少ない状況です。57月の期間で、東京平地部で囀りを聞いたり、姿を見たら下記にお知らせください。
日本野鳥の会東京・研究部 E-mailofficeyacho-tokyo.org〔☆を@に変換して発信してください〕

2015年6月15日月曜日

大注目! 明治神宮の杜が“キビタキの森に”

  

「鎮座百年 第二次明治神宮境内総合調査」の調査結果をもとに作られたNHKスペシャル「明治神宮 不思議の森」という番組が、52日に放送され、その後何回か再放送もされていますので、視た方も多いことでしょう。
番組では、一般には“太古の森”と思われている明治神宮の緑が、明治天皇崩御にあたって造成された100年にも満たない「人工林」であること、そしてその造成にあたっては“森の遷移”を考えて、将来的に照葉樹の森にしようという計画があったことを紹介しています。
“森の遷移”は鳥の面からも読み取ることができ、最近はキビタキ〔写真〕が複数定着するようになっています。キビタキは、一般的に「山地の森で繁殖する夏鳥」というイメージがありますが、近年は平地林での営巣例も増えています。
ここ明治神宮でも、今年の繁殖期には5羽以上が囀り続けています。2012年の調査時に営巣を確認し、その後継続調査を続けていますが、今夏は、御苑・北池・西参道・北参道付近で、元気で明るい声で歌い続けています。
冒頭のNHKの番組には「~100年の大実験~」というサブタイトルがついています。この実験を、鳥の面からも見守り続けています。(川内 博)

2015年6月3日水曜日

図書紹介 “オキノタユウ”って鳥、ご存じですか?

  
“オキノタユウ”を漢字で「沖の大夫」とかけば、ある程度見当がつくかもしれません。標準和名をアホウドリ(信天翁)という大型の海鳥で、一度は絶滅宣言が出されましたが、伊豆諸島・鳥島で再発見され、国の特別天然記念物(そのおもな生息地・鳥島も天然保護地域)、国内希少野生動植物、絶滅危惧Ⅱ類に指定されている、国際的にも貴重な鳥です。

今年1月号の『ユリカモメ』(日本野鳥の会東京機関誌)に、その保護・研究の第一人者の長谷川博さんが、巻頭言と近況報告を書かれています。巻頭言のタイトルは「アホウドリをやめて、オキノタユウに」で、長谷川さんの長年の主張です。
このたび長谷川博さんが『オキノタユウの島で 無人島滞在“アホウドリ”調査日誌』(偕成社、1800円+税)を出されました。
鳥島での孤軍奮闘の保護研究活動は国を動かし、今では環境省や山階鳥類研究所も加わって、オキノタユウは絶滅の危機を脱し、5000羽を超える勢いです。

この書には、長谷川さんの鳥島での生活も紹介されていて、小学校上級生以上なら、楽しく読めるような内容で、オキノタユウの最新情報が満載です。(川内 博)