2013年12月17日火曜日

ドバトの群れはどこに?~東京都内での分布と個体数調査・実施中!

  


地面いっぱいに広がるドバトの群れ。東京上野の浅草寺をはじめ、各地の寺社、池袋や渋谷の駅前、日比谷や上野公園などでは数百羽のドバトがいつもいるのはふつうの光景でした。しかし今、街なかを歩いていて、ドバト自体は見かけますが、数は10羽やせいぜい50羽程度で、大群は見かけなくなりしました。
35年前、東京23区で見かけたドバトの数を記したものがあります(日本野鳥の会東京支部報・19789月号)〔図〕。それによると、個体数ベスト3は、浅草寺2000羽±、日比谷公園569羽、上野公園466+ということです。
今年の127日(土)に行われた、日本野鳥の会東京主催の「スズメ調査探鳥会 in HIBIYA・8」での園内全数調査では85羽でした。35年前の記録は、大噴水あたりだけでの数ですので、激減は間違いない状況です。逆に、ちょっとした雑木林や河川敷などで、まるでキジバトのように、地面を歩き回りながら採餌している光景をよく見かけます。
そこで、日本野鳥の会東京・研究部では、東京都内でのドバトの実態をつかむため「ドバトを調べよう・その分布と数」を下記の要領で実施しています。ぜひご参加ください。
【調査要領】
1.ドバトの群れを見かけたら、①いつ・②どこで・③何羽見かけたかをお知らせください。
2.数は厳密でなくても結構です。写真が撮れれば、その状況をあわせてお願いします。
3.調査結果は、本ブログにも掲載します。
4.報告先:(E-mailoffice@yacho-tokyo.org または
            (Fax03-5273-5142 「ドバト調査係」宛
5.お名前・連絡用電話番号も記して下さい。

2013年12月9日月曜日

明治神宮探鳥会の記録がまとまる・公開シンポジウムの案内

  

明治神宮の鎮座百年記念で実施された、第二次明治神宮境内総合調査の報告書が発行されました〔写真〕。その中の鳥類については、日本野鳥の会東京(支部)が、戦後すぐの1947年から毎月第3日曜日に実施されている「明治神宮探鳥会」の記録がまとめられた形で載せられています。同調査の第一次は、今から40年前の1970年代始めに実施されましたが、その時の報告書も、探鳥会の記録が載せられていて、今回はその後どうなっているかがわかるようなまとめ方がされています。
きちんとした形での調査記録ではなく、「探鳥会(たんちょうかい)」というバードウォッチングでの記録ですが、同じ方法で長年間続けると、すばらしいデータとなるということが実証されています。
この報告書が現在のところ、どのような形で一般に入手できるかはわかりませんが、1212日に、下記のような報告会が企画されていま
す。
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日本学術会議公開シンポジウム「明治神宮の森 これまでとこれからの100年」~鎮座百年記念 第二次明治神宮境内総合調査から~
日時:20131212日(木)13001700
場所:日本学術会議講堂〔東京都港区六本木7-22-34・東京メトロ「乃木坂」下車〕
入場無料