2012年12月31日月曜日

探鳥の名所「高尾山」の鳥の本が出版されました

           

日本各地に「探鳥」の名所がありますが、東京地方の山系として、まず指を折る場所が高尾山であることはだれも異論はないでしょう。そんな高尾山の鳥について、1冊の本が出版されました。『高尾山野鳥観察史-75年の記録と思いで』〔写真〕。著者は、高尾山にこの人ありといわれてきた清水徹男さん。
ここには、高尾の鳥の歴史が多面的に網羅されています。戦前のようすや鳥相、探鳥地としての生い立ちから、かかわった人たちのこと。日本野鳥の会東京支部の高尾山探鳥会としての歴史、出現した鳥たちの記録・変化など、さまざまなデータや情報が積み込まれています。
高尾山に登るのにさまざまなルートがあるように、この本も、関わった人から読むのもよし、出現鳥の変遷を読み解くのもよし。以前を知っている人にはそのまとめとして、若い人にとっては入門書となるという作りになっています。高尾山に関する文献のひとつとして、貴重な内容が満載された本で、11月に出たばかりですが続編が期待されます。
B5判・277ページ、けやき出版、1500(税別)

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