2012年9月19日水曜日

イソヒヨドリにご注目・ビルヒヨドリ増加中!

  
日本野鳥の会東京の事務所に、八王子・日野カワセミ会の会誌『かわせみ』第49巻が贈られてきました。今号のトップは「イソヒヨドリが八王子などの内陸への繁殖分布拡大中」というもので、海から40km以上内陸にある東京都八王子市内での繁殖が活発化していること、そして、内陸部への進出が全国的であるということが報告されています。 
イソヒヨドリは漢字では「磯鵯」と書き、日本では岩場の多い海岸線に生息する鳥というイメージですが、台湾やユーラシア大陸では以前から、とくに水辺に近いということはなく、遠く離れた森のなかや、2000m以上の山地にも生息していることが知られています。 
今回の調査結果を会長の粕谷和夫さんが、9月15~17日にかけて、東京大学で開かれた日本鳥学会大会でポスター発表をされていました〔写真〕。同じような現象は、北海道から沖縄まで見られているようで、新しい情報も多く、全国規模の調査へと発展しそうな状況です。 
ところで、インターネットを見ていたら、「ビルヒヨドリ」ということばが出ていました。天然の磯という岩場から、人工のビルという岩場へ移りすみつつあるこの鳥の新称としてピッタリか!? (川内 博)

2012年9月8日土曜日

紹介・ハチクマの渡りをWebで生中継

  
我孫子市鳥の博物館からのお知らせを紹介します。               こんばんは、鳥の博物館の時田です。今日はみなさんに秋の鳥の渡りを楽しんでいただこうというお知らせです。わたくしたちは長年ハチクマの衛星追跡をとおしてハチクマの渡り経路、越冬地を解明してきました。往復2万キロのハチクマの渡り、その驚きや喜びをみなさんと分かち合おうと、公開プロジェクトとして公開します。 このプロジェクトは、衛星追跡による渡りの状況をウェブ上で一般公開し、国内外の多くの人に見てもらうことによって、鳥の渡りや自然の仕組についての理解を深めてもらうことが目的です。まだハチクマは装着地である青森県内、山形県内におりますが、9月中下旬からこれらの繁殖地を出発し、近畿、中国、九州各地方を経て東シナ海を渡り、中国大陸に入ったのち、南下して東南アジア方面に渡る様子をリアルタイムでWebでご覧になれます。到着時期は、11月中~下旬と予想されます。ぜひご覧下さい。 ハチクマ渡り公開プロジェクトのURLはhttp://hachi.sfc.keio.ac.jp/

2012年9月2日日曜日

研究部月例会のご案内・9月7日(金)・夜

  
日本野鳥の会東京・研究部では、毎月「月例会」を会事務所で開いています。今回はゲストとして、『多摩川 自然めぐり~美しい生きものたちとの出会い』の著者・藤原裕二さんをお招きして、東京の川・多摩川の最上流から河口まで、現地を歩いての話をお聞きします。本については、当ブログ6月9日付で紹介されていますのでご覧下さい。藤原さんは素敵な写真も撮られていて、そのひとつが多摩川最上流にあたる原生林でのコルリ。周辺の状況もおさめた力作です〔写真〕。そんな傑作写真も期待できる内容です。その他、今回の月例会では、11月から始まる「自然教育園・野鳥調査会」や12月に予定されている「東京の環境を考えるシンポジウム・第2回」なども話題になります。ご参加ください。                                 【日時】2012年9月7日(金)午後6時30分開場、7時~9時  【参加費】無料【会場】日本野鳥の会東京・事務所〔新宿区新宿5‐18‐16 新宿伊藤ビル3階〕