2009年12月13日日曜日

関東地区鷹の渡り情報交換会に参加して

  

久しぶりに熱気のある集まりに出会いました。『2009 関東地域鷹の渡り情報交換会』〔12月12日(土)午後1時15分~5時30分・池袋・立教大学〕には、茨城や千葉、埼玉、神奈川、そして東京から40名以上が参加。いずれも10年20年にわたって、サシバを中心としたタカの渡りの調査を行っている一騎当千のツワモノぞろいとお見受けしました。より正確な調査を目標に、それぞれ、さまざまな工夫をしての熱き観察報告が続きました。関東各地からの現地報告の後は、信州・白樺峠での調査概要や「タカの渡り全国ネットワーク」の動きなどの紹介もあり、私としては意義深い初体験となりました。
ところで、今回オブザーバーとして参加したのは、以前から東京支部ではこの手の観察が話題にならないのはなぜだろうという疑問からです。ときに群れが見られたという話は聞きますが、単発的で、23区での情報はほとんどありません。今回の集まりでお聞きしたところでは「知る人ぞ知る」ということらしく、相当数が通過していると思われます。とくに、茨城の池野進さんが精力的に調べられた結果によると、千葉の印旛沼あたりから、市川市を通って都内へ入るルート=地図参照は、都心部を通過すると思われます。また、今年10月4日午前中には、多摩地区~神奈川にかけてサシバの数10羽の群れが次々と観察され、時刻を追っていくと飛行ルートが想定されるという、興味深い報告もありました。                         〔川内博〕

2009年12月7日月曜日

珍鳥コヒバリの観察・中央防波堤埋立地にて

  

埋立地や河口など、一見荒れた乾燥地のような場所で見られるコヒバリを、東京港のゴミの最終処分場・中央防波堤埋立地で観察・撮影しましたので報告します〔写真〕。東京でのコヒバリの記録は、1987年11月・江戸川区江戸川河川敷と1998年2‐3月・同じ中央防波堤埋立地に続く3例目と思われます。
観察日は2009年11月29日午前9:50~55の間で7羽の群。雌雄・成幼鳥の区別は不明です。場所は東京都江東区地先、中央防波堤外側埋立地新海面処分場Bブロック。付近は建設残土による埋め立て地区で、沼地に隣接する乾燥した裸地。観察者は三間久豊・小笠剛裕・宮崎雅子です。付近にはヒバリ、タヒバリ、ハクセキレイなどが、また、沼地ではイソシギ、カイツブリ、コガモ、ハシビロガモ、オナガガモ、マガモなどを見かけました。12月6日にも同地の調査に行きましたが観察できませんでした。なお、同地への立入りは許可が必要ですので、誰でも行けるわけではありませんので念のため。                                         (三間久豊)