2009年4月16日木曜日

世田谷の鳥-世田谷区鳥類目録-が発行される

           

㈶世田谷トラストまちづくり・野鳥ボランティア(代表 宮森達雄さん)が、3年がかりでまとめ上げた、『世田谷の鳥-世田谷区鳥類目録-』(A4判・212pp.)が発行されました。1910(明治43)年以降、世田谷区内では、2007(平成19)年12月現在までに、在来種18目49科235種、外来種4目8科21種が記録されています。
世田谷区は東京都の23区内西南部に位置する大きな区(23区中2位)で、人口は第1位。平均標高35.6m(最高51m、最低3m)とほぼ平坦な地域で、南端は多摩川が流れています。比較的緑地が多く(緑被率23区中2位・朝日新聞2005年9月16日付)、良好な住環境として知られている場所です。
本文中で出現鳥類をいろいろ分析されています。たとえは環境別構成としては、山野の鳥58.2%・水辺の鳥41.8%、渡り区分としては、留鳥23.1%・夏鳥5.1%・冬鳥38.0%・旅鳥33.8%(不明種を除く)などなど。その中で、私が興味をもったものは「繁殖した鳥とその生息状況」。この目録では、1910~2000年と2001~2007年で比較されていて、以前と比べ、現在はどんな変化が見られるかコメントがつけられています。また、「主な種の消滅と出現」では、戦後の1946(昭和21)年から5年区切りで、ヒクイナ、サンショウクイ、コジュケイ、オオタカ、チョウゲンボウ、ツリスガラなどの記録がまとめられています。集めたデータ数は147,000件。その記録はCD-ROMの形で添付されています。
一般に頒布される予定はないようですので、興味のある方のために、奥付に記されている電話番号とURLを紹介します。℡03-6407-3311、http://setagayatm.or.jp                 (川内博)

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