2009年2月6日金曜日

講演会案内 自然誌学と自然誌文献-鳥類を例にして- 講師:大野正男・東洋大学名誉教授

           

自然誌学の泰斗、東洋大学名誉教授の大野正男氏の講演会が、2月18日(水)午後6時から、JR原宿駅近くの渋谷区立千駄ヶ谷区民会館2階ホールで開かれます。「自然誌学と自然誌文献―鳥類を例にして-」と、少しかたいタイトルですが、最近インターネットの普及で、やや軽視されがちな「書籍」の重みを熱っぽく語っていただけると思います。過日、先生のお宅を訪ねた際、動植物・自然・環境関係の書籍が、びっしりと並べられている書棚(写真参照)を拝見しながら、「蔵書は何万冊ですか?」と尋ねたところ、「冊数ではもう数えていない、横に並べて1800mある」とのお答えでした。自宅はもとより、庭に建てられた3棟の書庫に、きちんと整理されている様は壮観でした。新刊・古書の新規購入・寄贈はもとより、日本中の自然関係の団体に所属され、毎日届けられる書籍は膨大なもの。先生のすごいところは、分量もさることながら、それらの内容を個々にチェックして、所定の場所で管理されていること。今回、武蔵野に繁殖分布を広げているエナガについて『コケ類』との関係で調べているといったところ、たちどころにいくつもの文献を紹介されました。先生のもともとの専門は昆虫学。鳥はたくさんの自然関係分野のひとつなのに、『脳ピュータ-』の中の高性能回路には驚愕の一語。ちなみに、私の鳥・自然関係の書棚・ファイルを測ったところせいぜい150m。これだけでも整理・整頓に苦慮している毎日なのにと、その能力の違いに愕然とする思いでした。大野先生の鳥関係の講演はいままであまりありませんでしたので、今回は絶好の機会です。ぜひご参集ください。
【日時】2009年2月18日(水)開場午後6時・開演6時30分・終了9時予定 【会場】渋谷区立千駄ヶ谷区民会館2階 【交通】JR原宿駅・東京メトロ千代田線明治神宮前・副都心線北参道下車、徒歩約10分 【参加費】300円 【主催】日本野鳥の会東京支部〔会員でなくても参加自由です〕 (川内博)

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